大須の歴史
大須商店街は、名古屋市中区に位置する、大須エリアに広がる商店街です。このエリアは名古屋の歴史と文化が交錯する場所として知られ、その始まりは17世紀にまで遡ります。大須の地名は、1612年にこの地に大須観音が移設されたことに由来します。大須観音は、元々は岐阜県にありましたが、徳川家康の命により名古屋に移されました。
江戸時代を通じて、大須は商業と文化の中心地として発展しました。明治時代になると、さらに多くの商人や職人が集まり、商店街の基盤が築かれました。戦後の復興期には、映画館や劇場が立ち並び、娯楽の街としての顔も持つようになりました。近年では、サブカルチャーや多国籍グルメの聖地としても知られ、多くの観光客や地元の人々が訪れています。
大須商店街の魅力とは
たくさんある大須商店街の魅力のうち、ここでは4つを紹介します。
食べ歩きのまち
大須商店街は「食べ歩きのまち」として有名です。路地にひしめく屋台や小さな飲食店は、バラエティ豊かな食べ物を提供しています。たこ焼き、唐揚げ、台湾スイーツなど、歩きながら楽しめるフードが特に人気です。和菓子からエスニック料理まで、多国籍なグルメが楽しめるのも魅力のひとつです。
サブカルのまち
大須は「サブカルのまち」としても知名度があります。古着屋やアニメショップ、レコード店が軒を連ね、サブカルチャーファンにとっては天国のような場所です。特に、コスプレイベントやアニメ関連の催し物が頻繁に行われるため、コスプレイヤーやアニメファンが多く集まります。独特の雰囲気が漂い、他の商店街では味わえない体験ができるのが大須商店街なのです。
イベントのまち
大須商店街では年間を通じて様々なイベントが開催されています。大須大道町人祭や大須夏祭りなど、大規模な祭りが目白押しです。大道芸人のパフォーマンスやライブ音楽が楽しめるこれらのイベントは、多くの観光客を魅了します。また、地元の人々との交流が楽しめるフリーマーケットや季節ごとの催し物も豊富です。これらのイベントは、大須の地域コミュニティを支え、商店街としては国内でも随一の活気を生み出しています。
アーケードのまち
大須商店街は広大なアーケードによって覆われており、天候に関係なく買い物や散策が楽しめます。このアーケードは、全長約2.1キロメートルにも及び、約1200店舗が軒を連ねています。おしゃれなカフェやレトロな喫茶店、専門店からチェーン店まで、幅広いジャンルの店舗が揃っています。雨の日でも快適に過ごせるため、いつでも訪れやすいのが魅力です。
アクセス
●地下鉄名城線・鶴舞線「上前津」駅 8番出口または12番出口より徒歩2分
●地下鉄鶴舞線「大須観音」駅 2番出口より徒歩3分
〒460-0011
名古屋市中区大須2丁目~3丁目