名古屋といえば、金鯱(きんしゃち)。
名古屋城の天守閣に乗っている、尻尾を振り上げた2匹の不思議な生き物の飾りです。
高速道路で愛知県に入った時の標識にも描かれているくらいの、とても象徴的なキャラクターと言えるでしょう。
さて、皆さんは、そんな金鯱をかたどった「鯱もなか」というお菓子をご存知ですか?
「鯱もなか」は100年以上前に誕生した名古屋の銘菓で、コロナ禍を機に廃業寸前になっていたのですが、SNSによる逆転戦略で知名度が上がりました。
この記事では、イベントバー「エデン名古屋」で開催された「鯱もなかオフ会 in 大須」のイベントレポートをお届けします。
名古屋大須の隠れた名物「鯱もなか」とは

鯱もなかとは、明治40年創業の老舗、「元祖鯱もなか本店」が作り続けている、文字通り金鯱の形をした最中(もなか)です。
力強さと愛嬌が混ざった魅力的な薄皮の中に、餡子がタップリ詰まっています。
食べるのが勿体ないくらいですね。
本店の所在地は、大須観音駅3番出口から徒歩7分ほど。
名古屋土産として人気なので、名古屋駅や金山駅をはじめ、愛知県各地で購入することができます。
また、大須商店街の中にある「大須おみやげカンパニー」でも販売されていますよ。
「鯱もなかオフ会 in 大須」がエデン名古屋で開催

そんな鯱もなかのオフ会が、大須商店街内の「エデン名古屋」で開催されました。
「エデン名古屋」は、誰でも1日店長となってイベントを主催できるイベントバーで、当サイトでも過去に紹介しています。
当日は、老若男女問わず沢山の方が訪れました。
鯱もなかが大好きで、オリジナルTシャツを身に着けた方もいれば、カプセルトイのミニチュアをぶら下げた方もいて、店内は並々ならぬ熱気です。
そんな中で、鯱もなかの「中の人」と、エデン名古屋スタッフによるトークセッション形式でイベントは進行していきました。
一番興味深かったのが、鯱もなかの中の人による裏話です。
たとえば「鯱もなかの人気の理由」について、「中の人」は以下のように考察。
「日本は外国に比べて山が多いので、運びやすい小さいお土産を好む国民性なのでは?」
「だからこそ、手ごろな大きさの鯱もなかがいろんな人に受け入れられたのだと思います」
また、トークの合間の休憩時間には、鯱もなかの「中の人」と直接お話もできました。
お店の商品について詳しく語る「中の人」は、物腰が柔らかく、人柄の良さが伝わってきます。
鯱もなかが愛されている理由は、手頃であるという以上に、この人だからこそなのかもしれません。
そしてクイズ大会では、鯱もなかマニアでもなかなか分からない問題が出題され、会場を沸かせていました。
問題の一部を紹介します。
「鯱もなかの生地に使われているお米の産地は?」
正解は「富山県」。
「創業前に店主が修行していた場所はどこ?」
これは意外なことに「京都の洋菓子店」とのことです。
正解数が多い人には、記念のお菓子と粗品がプレゼントされました。
筆者は5問中2問しか正解できなかったので、記念品ゲットならずです…。
しゃちダンスを投稿して大須を盛り上げよう
イベントの最後はみんなでしゃちダンス。
北海道在住のファンの有志が考案した「鯱なBaby!」という曲に合わせて、楽しく踊りました。
覚えやすく盛り上がる曲なので、筆者も数分間の練習で踊れるように。
コスプレイヤーの「いかのみそすぅぷ」さんによるお手本動画がX(旧Twitter)に投稿されているので、是非みなさんも振り付けを覚えて、動画を投稿してみてくださいね。
大須観音駅から徒歩7分「元祖鯱もなか本店」に行ってみよう
鯱の形のキュートな名物、鯱もなか。
気になった方は、是非一度食べてみてください。
商品自体は名古屋駅ほか愛知県の各地で購入できますが、せっかく大須に来るのであれば、本店にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
「実はもなかが苦手…」という人も大丈夫です。
鯱の形のフィナンシェやサブレなど、洋風のお菓子も充実しているのでご安心ください。
筆者が個人的に気になるのは、鯛の形のアップルパイ、その名も「おめで鯛パイ」です。
これは鯱の形ではありませんが、縁起のよい名前で、お祝いのプレゼントに最適。
いつか、大切な誰かにプレゼントしたいものです。
ユーモアと可愛さがぎゅっと詰まった「鯱もなか」。
名古屋のお土産を探している方は、ぜひ「元祖鯱もなか本店」へ!!
また、今回のイベント会場となった「エデン名古屋」については、こちらの記事もぜひご覧ください。